About the private concert on May 29th.

Hideyasu Ohmi (ohmi at atesoft.advantest.co.jp)
Tue, 20 Apr 1999 09:39:19 +0900

近江@埼玉です。

間違えて、グローバルのML”celi”の方に投稿してしまいました。
同じ内容ですが、”celi-j”に投稿しておきます。失礼しました。

昨年の5月ころから、このMLに参加しております。

5月29日に ”チェリビダッケの庭”をリクエスト
したものです。 わたしは このドキュメントを未だ
観ておりません。 でも、他の映像などから 推測して
以下の感想を持っております。

この人の、CD,LPは ずーっと ライヴ完全主義のため、レコード化されず、
なくなってから、息子さんなどの努力で、EMIと DGGにわけて、ライヴの
ソースを 順次 CD化されつつ あります。
なにしろ、フルトヴェングラーの後、ベルリン・フィルのポストを、カラヤンと
競った人で、いわば指揮の巨匠時代の匂ぷんぷんの、最後の大指揮者です。

何回かの、凝縮された演奏会で教えられたことは、音楽はそこでつくっていくもの
だと言うような事を実感しました。 聴衆もふくめての、あるいは聴衆をも飲み込ん\\

演奏会だったからです。オーケストラが自然に語りかけるのを待っているのか、それ\

誘い出す力は凄いものがあったんでしょう。 そのように作られべくして、作られた
生の”音楽”はけっして、複製には向かない一回性の消えてなくなる芸術だと、...

彼のリハーサルでの楽員との会話風景では、なんでもない音楽上の事柄が、
実に奥が深く、自然の摂理の謎を解くように説明されるのです。彼の音楽への
情熱が、単に音楽だけでなく、様々な問題と深く関わりあい、その中で
最高の条件を模索しながら、オーケストラ全員で音楽を創りあげていく過程が
よく解ると思います。
彼は、オーケストラが自分の力量で、自分のイディオムを使って、自分を表現
出来る手助けをしてるようです。 期が塾すまで、必要な練習と、時間をそそぎ
じっくりと音楽を構築していきます。 凄く、合理的な西洋人の側面と、あわてず、
静観し、音楽が熟成するのを待つという様な東洋人の哲学も合わせ持つ、素晴らしい
人物です。
それに、実際にオケを指導しているシーンを見てみると実に沢山のことを、
伝えていることがわかります。 あまりない映像のデータですが、極めて貴重な
ものだと思っています。 ドキュメンタリーとしても、異彩をはなつものだと
思います。

ときたま、投稿しますので、今後ともよろしく
お願い致します。

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 Hideyasu Ohmi                E-mail: ohmi at mei9.advantest.co.jp