1995年の暮れに、先輩から買った中古CDがきっかけでした。そのCD
とは、みなさん良くご存知の「ブルックナー・交響曲第8番」、ミュンヘン
・フィルとのリスボン(?)・ライヴのものです。
テンポ設定は(先輩から脅された通り)ごく遅めだったものの、生来
「速いもの」が苦手な僕は、全然違和感を抱きませんでした。否、それ
どころか、オケの底力と指揮者の統率力にただただ驚くばかりでした。
ベルリン・フィル>各奏者が自己中心的(ここ、と言う時のバランスが・・・)
シカゴ響>指揮者がちょっと「若作り(音楽的に)」の人ばっかり・・・
モントリオール響>レパートリーが限定的
ウィーン・フィル>楽器によって音に「癖」「ムラ」があるのが気になる・・・
(注・それぞれの文の頭に「上手いんだけど」がつきます。僕は上記のどの
オケも好きです。)(注2・上のコメントは僕の独断と偏見です)
と、どのオケにもいまいちのめり込めなかった僕にとって、MPOは理想的な
オケに感じられたのです。そして、そのオケを作りあげた彼のことにも興味を
持ち始め、海賊版漁りを開始しました。
最初はオケ聞きたさで聞いていたところもありますが、だんだんとチェリの
凄さに圧倒され始めました。運命の力(ヴェルディ)や、ローマの謝肉祭
(ベルリオーズ)のような小品を、彼ほどに壮大なスケールで描き出せる
人がいるでしょうか?勿論シンフォニー指揮者としての彼の凄さは今更
僕が言うまでもないと思います。
でも、実演の彼を体験していない僕が知らないことはたくさんあると思います。
CDだって聞いていないものが沢山有るし(ラ・ヴァルスとか・・・)。
そういう訳で、皆さん、色々教えてください。よろしくお願いします。
それでは。
中井忍
j00t2367 at ip.media.kyoto-u.ac.jp