ペルー短信
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#3 高山植物
  • マゲイ
  • アロエ
  • ワナルポ
  • プヤデレイモンディ

昨晩はこの短信を書こうとしたのにどうしても植物の名前が思い出せずにいたため寝てしまいました。ところがどうしたことか、昨晩、夢心地の中で名前を思い出したため朝に短信を書いています。

マゲイ写真
ワナルポ写真
プヤデレイモンディ写真

ということで本日の主題はペルーの珍しい高山植物です。一枚目の写真はマゲイという植物です。巨大なアロエのようですがむしろゆり科でランの一種です。いろいろな種類があって、薬草であったりお酒の原料となったりするものもあるようですが、ペルーのこの種類は特に繊維をとって紐や民芸品の材料にするようです。また山岳地では根をしっかりはる特性を生かして、土地の侵食を防ぐために植えていることもあるそうです。

次の写真はワナルポ(つづりはhuanarpo)といいます。4000m以上の高地に生息する薬草です。というよりはっきりいえば精力剤です。案内の人によると白い樹液が大変よく効くそうです。これは山岳部を車で走破していた途中で岩場に生息するするワナルポを見つけて撮ったものです。手に樹液がついたのでその後で立小便をするときに付かない様に気をつけたものです。この植物にはおしべとめしべがあって(当然ですが)おしべは精力剤、めしべは減退剤だそうです。ホンとかなと思いますが試しませんでした。

最後の写真はプヤデレイモンディと言います。プヤは確か槍という意味だったと思います。どこの国か忘れましたがレイモンディさんという人が発見した100年に一度花を咲かすという珍しい植物です。これは高さは数メートルですが、その100年に一度花を咲かす直前にはググーと植物が伸びて長いものでは10メートルくらいになるものもあるそうです。花が咲く瞬間を見てみたいものです。

© 2007 ISHIYA, Masayuki
#2 クイを喰った
  • クイ cuy
  • guinea pig
  • セビチェ
クイ写真1 クイ写真2
セビチェ写真

ペルーの食べ物の話題をひとつ。ペルーにはクイ(cuy)という食用のねずみがいます。英語ではguinea pigと言いますが日本語では豚とは関係なく天竺ねずみと訳すようです。要はモルモット、写真のとおりです。お手軽に飼育でき生育が早いので山岳部の貧困農村では生計の足しに飼育しています。コレを実際に貧困農村でお相伴にあづかった時の写真です。足が見えているしあまり気持ちのよいものではありませんでした。味は、鶏肉をちょっとしつこくした感じですかね。油っぽく感じたのは料理方法に原因があったかもしれません。これしか書かないと貴君がペルー料理に偏見を持つといけないので3枚目の写真を見てください。これが有名なセビチェです。魚介類を生で辛子と一緒にマリネしたもので、これは絶品です。一緒に出てくる芋や玉蜀黍(これらは茹でてある)も非常にうまいです。

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#1 カール湖
  • ペルー 中部アンカッシュ県
  • 黒い山脈 白い山脈
  • Cordillera Negra Cordillera Blanc
  • ペルー最高峰 ワスカラン山
  • アンカッシュ県の首都 ワラス市
  • カール湖

実はコレはペルー短信です。ペルーから帰国後、貴君と会うことができずに土産も土産話もせずにタンザニアに来てしまいました。そこで、このウェブを使ってタンザニア短信の肩慣らしついでにペルーの土産話でもしようと思います。

カール湖写真
氷河の進捗写真

ペルーというと貴君は南米で暑い国と思うでしょう。しかし実際にはアンデスの山岳地域は日本の冬と比べ物にならないくらいの寒い地域があります。中部アンカッシュ県には黒い山脈(Cordillera Negra)と白い山脈(Cordillera Blanc)という二つの山脈があります。白い山脈は氷河に覆われておりペルー最高峰のワスカラン山(6786m)があります。ここはアンカッシュ県の首都であるワラス市から車で3時間くらいで白い山脈の峠を越えることができます。峠とといっても5100mあります。添付の写真は峠付近で山頂を取った写真ですが山頂付近は雲に覆われて見えません。遠くに湖が見えますがこれはカール湖です。氷河の進捗によって途中の岩石や土砂が先端に運ばれます。これが温度上昇とともに氷河が後退するときに先端の氷が溶けて運ばれた土砂にせき止められて作成されるのがカール湖です。と案内の人が言っていました。またもう一枚の写真は、何万年にもわたる氷河の進捗によって山が削られた後がくっきりと見える情景です。これをドイツ語でカールと言います。これも案内の人の受け売りです。

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